- 明社について
- 理事長のあいさつ
準備中Message from President
理事長秋葉忠利あきば ただとし
この度、「明るい社会づくり運動」(明社と略)の理事長に就任致しました。どうかよろしくお願い申し上げます。
皆さん御存知の通り、明社は1969年に庭野日敬師によって提唱され、発足以来51年が経ちました。現在、全国で500を超える地区組織がそれぞれの独自性を発揮しながら活動しています。
昨年は、提唱50周年を記念して「伝統と革新」をテーマに記念大会を開き、大会宣言文の中で、この運動の目指す目標を再確認しました。「あったかい」「ほっとけない」「ゆずりあい」「ささえあい」「まもりたい」の象徴する価値が当り前になる社会の実現です。
そのためには、明社の皆さんがこれまで日常的にしかも継続して取り組まれてきた活動の実績を生かすことが基本です。それが「伝統」の力です。それを、若い世代の皆さんに伝えた上で、新たな価値を付け加えてさらに発展させて欲しいという私たちの願いを「革新」という言葉で表現しました。
それは、私たちが生きる上で一番大切な不変の真実、つまり物の豊かさ以上に心の豊かさを求めること、を社会や世界全体に広げるために、たゆまぬ努力を続けて行くことを意味します。
21世紀の世界は、環境や核兵器、経済格差等の大問題を抱えていますが、それら全てが未解決のまま、新型コロナウイルスが、未曽有の危機を引き起こしています。同時にそれは私たち一人一人が自らの魂と向き合い、人間として生きる意味を問い掛け確認する素晴らしい機会にもなっています。その結果、政治家や専門家、少数のエリートに頼るのではなく、明社に代表される私たち市民の手によってこの危機を乗り越え、新しい時代に至る道が開けます。
眼は遠く輝ける未来を見据えながら、足元にしっかり力を入れ、一歩ずつ、仲間とともに、労わり合いながら前に進んで行きましょう。
プロフィール Profile
- 原水爆禁止広島県協議会代表委員
- 戦争をさせないヒロシマ1000人委員会呼び掛け人代表
- ヒロシマ・ピース・オフィス代表
- 前広島市長
1942年、東京生まれ。高校時代AFSによってアメリカに留学。東大理学部数学科・同大学院修士課程卒業。マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D. を取得後、ニューヨーク州立大学、タフツ大学等で教鞭をとる。
1979年から10年以上、世界のジャーナリストを広島・長崎に招待し、被爆の実相を伝えて貰う「アキバ・プロジェクト(ヒバクシャ・トラベル・グラント・プログラム)」の創設・運営に携わり、その後、広島修道大学教授に。1990年から衆議院議員を10年近く務めた後、1999年に広島市長就任。3期12年在職。その後2014年まで広島大学特任教授、AFS日本協会理事長。
市長在職中、平和市長会議会長を務める。当初は参加都市数が440ほどであった組織を、約5,000の都市が加盟・賛同する組織に育てる。
市政では財政再建、情報公開、市民サービス、都市環境などに力を入れ、暴走族追放条例を制定し、新球場を建設した。オリンピック招致にも取り組んだ。
受賞歴
- IPB ショーン・マクブライド賞
- 第一回カルガリー平和賞
- ジャン・マイヤー世界市民賞
- マグサイサイ賞(2010年)
- ゴータマ・ブッダ国際平和賞(2011年 ネパール政府)
- 卓越した平和指導者賞(2011年 核時代平和財団)
- 国際平和賞(2012年 復元イエス・キリスト教会)
- オットー・ハーン平和賞(2013年 ベルリン国連協会)
- 谷本清平和賞を受賞(2015年11月)
その他多数の賞を受賞。
著書
- 『真珠と桜-「ヒロシマ」から見たアメリカの心』(朝日新聞社刊)
- 『"顔"を持ったコンピュータ』(コンピュータ・エージ社刊)
- 『元気です、広島』(海鳴社刊)、『ヒロシマ市長』(2012年朝日新聞出版刊)
- 『新版 報復ではなく和解を』(2015年岩波書店刊)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』(2019年法政大学出版局刊)
他。