川内大綱引の清掃ボランティア

鹿児島県薩摩川内市で毎年、秋分の日の前日に行われる大綱引が、今年も9月22日(金)に開催されました。この大綱引は、今年で418回目を迎え、400年以上も続いている鹿児島県の無形民族文化財に指定されている歴史ある祭りです。

22日は鹿児島地方に大雨警報の出る中、早朝から自衛隊・消防団・商工会・市議会・建設協会・県立川内高校、私立れいめい高校の学生・地元有志の皆さん1,500人が集まり、330本の綱を長さ365m直径約40センチ、重さ7トンの大綱に編み上げる準備を始めます。雨も上がって日差しも出てきた午前10時、練り出しが始まり、午後3時過ぎに1本に練り上げられた大綱が会場に運びこまれました。

大綱引は、午後8時15分の合図とともに総勢3,000人の若衆が上方・下方に分かれ一斉に引き合います。綱引きの勝敗を決するまでには1時間半ほどの時間を要し激しくもみ合うため、会場となる国道3号線には無数の藁が飛び散ることになります。祭りの終了後、その飛散した藁の清掃活動を行うのが、薩摩明るい社会づくりの会(春園健一郎会長)のメンバーで、当日大綱引きが始まると同時に、メンバーは会場近くの公園に集合し、実行委員長より各班の清掃分担・注意事項などの説明を聞き、祭りの終了まで待機します。今年の大綱引きは上方の勝ちで、終了は午後9時45分。その後大綱の片づけ、観客の整理などで清掃ができる状態になったのは午後10時10分。祭りのための国道3号線の交通規制は午後11時までなので、規制解除までのわずか50分で、清掃を終わらせなければなりません。

この日、集まった薩摩明社のメンバーは150人。委員長の合図で、一斉に清掃を開始しました。川内大綱引き祭りの後の清掃活動は、薩摩明社として14年続いています。「雨で路面が濡れていると、掃いてもなかなか藁が取れないんです。でも永年やっているので、会員さんは慣れたものですよ」と平山憲男実行委員長。

交通規制解除5分前の午後10時55分には、無事清掃が終了。その後、集合場所に再度集まり活動の確認をし、メロンパンと飲みものを受け取って解散となりました。

(全国明社事務局)

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