益城町テクノ団地仮設住宅・懐かしの映画鑑賞会

全国明社(砂川敏文理事長)は、10月1日(日)11時から、熊本県明るい社会づくり連絡協議会(清田春雄会長)、宮城県の明るい社会づくり運動仙台地区推進協議会(久水輝夫会長)、同じく明るい社会づくり運動石巻地区推進協議会(齋藤正美会長)、高崎明るい社会づくりの会(福田守会長)、仙台市の地域支援ネット架け橋と協働して、熊本県の益城町テクノ団地仮設住宅で『懐かしの映画鑑賞会』を開催しました。

この仮設住宅は県内最大の仮設住宅で、戸数は516戸。A~F棟まで11棟あり、益城町社会福祉協議会から委託を受けたNPOなどの団体がそれぞれの棟の管理を行っています。

会場となる“みんなの広場”には、開始前の10時半ごろから人が集まり始め、なかには地域支援ネット架け橋の中澤竜生牧師がハンドマイクで呼び込みをする姿に、「チラシはいつ配ったの?14日?それじゃ早すぎてみんな忘れる。3日くらい前じゃないとダメよ」とアドバイスをくださる方も。

11時、熊本県明社・清田会長のご挨拶のあと“釣りバカ日誌”の上映が始まると、皆さんテーブルに置かれたお菓子をつまみペットボトルのお茶を飲みながら、面白い場面では手をたたいて爆笑したり、隣の人と顔を見合わせて笑ったりと、まるで自宅にいるような寛いだ様子で映画を楽しんでいました。

上映後は、高崎明社特製の「たこ焼き」と石巻明社による石巻の郷土料理「おくずかけ」で昼食を取りながらの茶話会です。

「昨年夏に仮設住宅に移ってから1年。仮設での生活に慣れてはきたものの、この先のことを考えるとまだまだ不安なことだらけ。行政は住民へのアンケートで困りごとや要望などを聞いてくれて、例えば仮設からの引っ越しの際に費用の一部として10万円の助成金が出るようになったりはしているんです。ただ、若い人なら家を建ててここを出ていくことも割と簡単にできるけれど、自分たちの年齢では今後どうするのが良いか分からない状態で、ニュースでは“希望の党”の設立とかで賑わっているけれど、私たちに希望はないです」と、とつとつとその胸の内を語って下った60代と思われるお母さん。

また、期せずして男性だけとなったテーブルでは、自治会長さんを中心に現在行われている“男会”と言う名称の茶話会の話も出るなど、今後の支援の在り方について多くの示唆をもらった1日となりました。

(全国明社事務局)

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