『明社ミーティング・明社いしかわ研修会』開催

全国明社(砂川敏文理事長)は、明るい社会づくり運動いしかわ(能木場由紀子理事長)との共催で「明社いしかわ研修会」を平成30年2月24日(土)・25日(日)、石川県志賀町の宿泊施設「いこいの村能登半島」で開催し、石川県内の会員ら42名が参加した。

今回のテーマは、「高齢化社会を楽しく生きるために」。初日の基調講演では、社会福祉法人「共友会」 総合施設長・稲手信次氏が「健康で長生きするには、笑顔が一番・クスリは二番」と題して、介護体験の中で学び感じたことを具体例を交えながらユーモアたっぷりに講演し、参加者は大いに笑いながらも熱心に耳を傾けた。「笑い」は健康だけでなく、人間関係を円滑にする、肌をきれいにする、認知症を予防したりするなどの効果を分かりやすく伝えるなど、示唆に富んだ内容で非常に好評を得た。その後、県内3地区から日ごろ取り組んでいる活動の報告があり、最後に全国明社原局長が「やっていることが、単なるイベントや活動に終わっていないか。自分の周りや身近な地域から実践して、住みよいまちづくりだけでなく、心もつくっていくのが明社運動」と話した。

2日目には、DVD「心豊かな市民への目覚め」を視聴した後、砂川理事長が「提唱50周年に向けて、明るい社会づくり運動はどうあるべきか」と題して講演した。講演では、「50年間続けてきたことは大変すばらしい。が、50年の間に社会も色いろと変化してきている。その中で、社会状況の変化に本運動も対応していくことが必要」と話し、社会状況の変化に関する具体的なデータを引用しながら、社会状況の変化に合わせて実践していくことと笑顔の大切さを強調した。その後、各グループごとに発表があり、明るい社会づくりに向けて、自分がまた自分たちがどう取り組んでいくかを共有した。
                                                                              
続いて全国明社の原事務局長が総括を行い、「素晴らしい活動発表。問題はどうやって実現するか。後継者問題がどこでも言われているが後継者には2つがある。1つは組織(役職)の後継者。これは大事。もう一つは運動の後継者。対象は全市民。自分たちのまちは、自分たちで良くしようという市民が増えてくることが大事。さきほどの素晴らしい活動にどうやって市民を巻き込んでいくか。自分たちの活動に終わらず、市民を巻き込んでどうやって運動にしていくか。提唱者は、明社運動を大きくしたいと思っていたわけではない。一人ひとりの善意を少しでも呼び覚ましたい。その善意をどうやって引き出していくか。そこに苦労して頂きたい」と締め括った。最後に能登ブロック協議会の高田会長が「一人ひとりが持ち味を出しながら明社運動に参加頂きたい」と閉会の辞を述べた。

明社いしかわ単独での宿泊研修会は12年ぶりの開催で初めて明社の研修会に参加する人も多かったが、笑いの絶えない打ち解けた雰囲気の中、グループからは積極的な発言が目立った。県内から集まった会員が、あらためて明社運動に意義と方向性をかみしめるとともに日ごろの活動の情報交換や懇親を深めることができ、有意義な研修会となった。 

(明社いしかわ事務局長 永原伸一郎)

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